過去のブログ記事PAST BLOG ENTRY

とよはしクリスマスマーケット開催まであと2日!!!

2016.12.20(火)

ブログ 新着ニュース

あと2日に迫ったとよはしクリスマスマーケット!

昨日、日本初のサンタクロースやサンタクロースの絵等をご紹介しましたが、本日はサンタクロースについてご紹介します。

サンタクロースについて

3世紀後半に生まれ、小アジア(現トルコ西部)に実在した聖人、聖ニコラウスがモデルと言われています。伝説では、三人の娘を結婚させるお金のない父親の嘆きをたまたま聞いたニコラウスがその家に金塊を投げ入れると、その一家を助けたという。このとき、投げ込んだ金塊が靴下(木靴)に入ったことからサンタクロースのプレゼントは靴下(木靴)の中に入れられるようになったとのことです。

ニコラウスは死後、聖人とされ、ヨーロッパでは彼の命日である12月6日に、聖ニコラウス祭がはじまり、子どもたちへのプレゼントを贈るようになりました。

なお、24日の夜にプレゼントが届くのは、上記の聖ニコラウスの話とキリストが誕生した際に東方の博士達が贈り物を持ってきたことを絡めたことからきているそうです。

オランダでは、聖ニコラウスは「シント・ニコラス(ジンタ・クラース)」と呼ばれ、良い子の家には暖炉の前に置いてある木靴にお菓子・ナッツ・おもちゃを入れます。一方で、悪い子には「黒いピーター(ズワルド・ピート)」がスペインに一年連れて行ってしまうそうです。

また、ドイツでも聖ニコラウスは従者「クランプス」と「ブッツマンデル」を伴い、良い子にはナッツ、チョコレート、リンゴ、オレンジ等のプレゼントを与え、悪い子にはお説教をし、改心した子には良い子同様にプレゼントを与えるそうです。

それから、17世紀初頭から北米へ移住したオランダ人が広場に聖ニコラウス像を立て、お祝いを続けた。その中で、シンテルクラースまたはシンタクラースと発音されるようになり、18世紀にはサンタクロース(サンタクローズ)となりました。

1809年にはニューヨークの作家ワシントン・アーヴィングが歴史書「ニッカボッカー氏のニューヨーク史」を発表し、その中で空飛ぶ馬車でやってきては良い子のいる家の煙突からプレゼントを投げ入れる聖ニコラスを描写しました(※アメリカでは聖ニコラウスのことを聖ニコラスと呼ぶ)。

1821年には作者不明ですが、「子供たちのお友達 (The children’s friend)」の中で毛皮のコートを着た年寄りのサンタクロースが1頭のトナカイのソリに載っている絵が描かれ、これが世界で初めてビジュアル化されたサンタクロースとされているそうです。

1822年にはクレメント・クラーク・ムーアが「聖ニコラスの訪問(邦題:クリスマスのまえのばん)」という詩を娘のために作りました。この詩では家族の楽しいクリスマス像が描かれており、新聞にも掲載されたことで、アメリカ中で人気となりました。そりをひく8頭のトナカイの名前を子どもたちが全部言えるほどみんなに親しまれているそうです。

1847年のドイツでは人気挿絵画家モーリッツ・フォン・シュヴィントがクリスマスイヴに赤いマントをはおってプレゼントを配って歩く「ミスター・ウィンター(冬男)」を絵本に描き、後に現れるドイツ特有のサンタクロース「ヴァイナハツマン」の原型となりました。ちなみにこのミスターウインターがドイツ語圏で最も古いサンタクロース像と言われています。

1862年には「アメリカの政治風刺画の父」と呼ばれるトーマス・ナストによって「でっぷりしたお腹でニコニコ顔の白い髭をはやしたサンタクロース」がこの世に登場しました。

1886年には、トマス・ナストによる画集が出版され、聖ニコラスの名前はほとんど使われなくなり、サンタクロースという呼称が使われるようになりました。

さらに、サンタクロースはどこの国にも所属せず、どの国からも同じように遠く、子どもたちにのぞき見される心配のない北極で暮らすになった様子も描かれました。

1931年にはアメリカのアーティストハッドン・サンドブロムが描いたサンタクロースがコカ・コーラ社による大々的なクリスマスキャンペーンのキャラクターとなり、全世界に知られるようになりました。こうして、地域によってバラバラだったサンタクロース像が小人の妖精から人間サイズになり、太って親しみやすく、白い縁飾りのついた赤い服を身にまとい、黒いベルトをしめ、ブーツをはいた姿になりました。

 

サンタクロースにまつわる歴史はまだまだ奥が深く、今回はキリスト教や歴史の話をぬいて簡単にご紹介しました。もっと詳しくサンタクロースなどについて知りたい方は今回の記事を書くにあたり参考にしたクリスマス関連本が豊橋市図書館等にありますので是非ご覧ください。

参考資料

・サンタクロースの大旅行 葛野浩昭/岩波新書

・クリスマスの文化史 若林ひとみ/白水社

・Xmasアドベント☆ブック 本庄ひさ子/世界文化社

 

家族の楽しいクリスマスを描いた詩(聖ニコラスの訪問)

・クリスマスのまえのばん クレメント・クラーク・ムーア(詩)/BL出版

・The Night Before Christmas Clement Clarke Moore/Little Simon

 

北極で暮らすサンタの様子を描いた絵本

さむがりやのサンタ  レイモンド・ブリッグス/福音館書店

 

サンタクロースを一躍有名にした少女の話

サンタクロースっているんでしょうか? ニューヨークサン新聞社/偕成社

 

以下クリックすると豊橋市図書館HP内クリスマス子ども向けのクリスマスページへとびます。

クリスマスのアドベント(クリスマスの準備期間)に読みたい本

クリスマスに読みたい本

また、精文館書店本店にもクリスマスの絵本などを集めたコーナーもありますので、見て、知ってクリスマスをより楽しんでくださいね♪

 

夜が長い冬の時期

 

ロマンチックなイルミネーション灯る

 

まちなかで

 

今年は特別なクリスマス

 

楽しんでみませんか?

 

こちらも合わせてご覧いただくと、クリスマスマーケットがより楽しめますよ♪

※更新は予定日のお昼頃に行います。

とよはしクリスマスマーケットの概要(開催まで31日)11月21日更新

とよはしクリスマスマーケットの楽しみ方(開催まで20日)12月2日更新

とよはしクリスマスマーケットのステージイベント(開催まで13日)12月9日更新

とよはしクリスマスマーケットの出店者紹介(開催まで6日)12月16日更新

とよはしクリスマスマーケット開催日はまちなか全体がクリスマスマーケットに♪(開催まで5日)12月17日更新

フォルクスワーゲン出店!パートナーシティ「ヴォルフスブルグ市」の紹介(開催まで4日) 12月18日更新

「日本のクリスマスの『お初』」について(開催まで3日) 12月19日更新

「サンタクロースの起源」について(開催まであと2日) 12月20日更新

「クリスマスとは」について(開催まであと1日) 12月21日更新

 

一覧に戻る