【開催レポート】NTTグループの共創事例から考えるスマートシティ 令和7年度 豊橋まちなか未来会議 未来セッション
2025.11.26(水)
令和7年度 豊橋まちなか未来会議 未来セッション「NTTグループの共創事例から考えるスマートシティ」開催レポート
■日時 11/13(木) 15:00-17:00
■場所 emCAMPUS STUDIO ROOM♯1
豊橋市駅前大通2-81 emCAMPUS EAST 5F
■内容 「NTTグループの共創事例からスマートシティを考える」と題し、全国各地でまちづくりに参画するNTTグループの取り組み事例をもとに、議論を深める。
参加者・関係者、あわせて約30名が会場に集まりました。豊橋まちなか未来会議の説明および本企画の趣旨・目的について事務局からの説明の後、豊橋市役所 まちなか活性課 中村課長からのあいさつがあり、ワークショップは始まりました。
最初に、「NTT西日本の考えるまちづくりDXとは」、と題してNTT西日本 エンタープライズビジネス営業部 ビジネス営業本部 デジタルデータビジネス 担当部長 宇賀貴史様より、説明が行われました。NTT西日本が展開するDX推進拠点「LINKS PARK」の施設紹介や様々な業界・まちづくりにおける実績、スマートシティの考え方が登場した背景や実現に向けたステップについて説明がありました。また、データをまちづくりに生かしていくために、市民の声が集まる仕組みづくりや、データを生かした施策立案・効果検証のしくみづくりについても触れられました。


続いて、宮崎県宮崎市におけるウォーカブルなまちづくりの事例について、話題提供が行われました。プロジェクトに携わったのはNTT都市開発で、NTT西日本 宮崎支店の施設再編のなかで、ウォーカブルなまちづくりに取り組んだ事例が紹介されました。宮崎市と次世代型まちづくりを共同で推進するための連携協定を締結し、ほこみち制度を活用した「ほこみちデッキ」の新設、グリーンスローモビリティ「ぐるっぴー」の停留所の設置、既存施設のリノベーションによるHAROW高千穂通、建築用コンテナを用いたHAROW広島通といったウォーカブルなまちづくりに向けての施策を展開してきました。また、各種施策の実行後は人流やぐるっぴーの客数/日、地価の変化について効果検証が行われたことが紹介されました。

最後にデータをまちづくりに活用している事例として、岡崎市のスマートシティ事業の事例が紹介されました。 岡崎市ではQURUWA(主要回遊導線)戦略を策定しています。そのようななか、2020年から2022年まで、岡崎市との連携のもとで、展開してきた人流のリアルタイム配信によるイベント時の混雑緩和や駐車場の満空情報プラットフォームの整備、イノベーション創出の取り組み(ふるさと財団実証事業)、人流データを活用した地域課題解決型モデル事業、リアルタイム渋滞情報の可視化、次世代パーソナルモビリティを活用した実証事業、広域アプリ連携で拠点施設からまちなかへの人流波及事業について、ターゲットとした課題、取り組みのポイントや愛知県・国土交通省からの補助金の活用の有無など、を整理して説明されました。

最後のクロージングでは、話題提供者のお二方と参加者からの質問・意見をもとにディスカッションが行われ、スマートシティの実現に向けた課題間や期待、将来展望について、意見交換が行われました。
