まちなかインキュベーション　唯一無二の本格江戸そば【江戸そば一峯】

2025年5月8日、豊橋市の駅前大通に「江戸そば一峯（いっぽう）」がオープンしました。木と出汁の温もりに包まれた店内は、店主の中村さんのこだわりがいっぱい詰まっています。ご夫婦で切り盛りされているこちらのお店には、昼夜問わず多くに方で賑わっています。今回は、店舗開業に至るまでの経緯と江戸そばの魅力、今後の展望についてお話を伺いました。

Q１.店舗開業までの経緯について教えてください

かねてより本格的な手打ち蕎麦店を開業したいという思いを抱き、30年間、東京の蕎麦店で修業を重ねてきました。同時に、鮮魚や天ぷらの調理技術も習得し、開業に向けた準備を着実に進めていました。開業の地は当初、東京を予定していましたが、物件が見つからず、他の地域での開業を模索するようになりました。そんな中、妻の地元である愛知県豊橋市での開業を提案し、土地の魅力を考慮した上で、豊橋への転居を決意しました。そして、飲食店に勤めながら腕を磨き続け、物件を探していたところ、空き店舗の情報を入手できたため、開業を決断しました。

Q２.豊橋の魅力について教えてください

新鮮な野菜や魚が安く手に入ることは、大きな魅力の一つです。仕入れ先も近くにあり、非常に助かっています。その分、調理にもいっそう力が入ります。

Q３.お店のこだわりやターゲット層について教えてください

各地から厳選して取り寄せた蕎麦の実を、毎朝、石臼で自家製粉しています。蕎麦だけでなく、「つゆ」にもこだわっており、かつお出汁をきかせた関東風の味付けは、愛知県では珍しいスタイルだと思います。また、海老や季節の野菜を使った揚げたての天ぷらも提供しており、蕎麦との相性も抜群です。ランチタイム限定で提供している天丼も、多くのお客様にご注文いただいております。一方、夜は蕎麦に加え、一品料理や日本酒を楽しめる「蕎麦屋飲み」のスタイルで営業しています。近隣で開催されたイベントの終了後に、お客さまが立ち寄ってくださることもありました。そのため、ターゲット層は非常に幅広く、会社員の方はもちろん、ご家族連れやご年配のお客さまにもご来店いただいております。

Q４.まちなかインキュベーション補助金について

補助金については、不動産会社の方からご案内いただきました。その際、今回の物件が補助の対象であることを伺い、事務局である豊橋まちなか活性化センターをご紹介いただきました。補助金の詳細について説明を受けた後、申請書類の作成および提出書類の準備を行いましたが、特に困難に感じる点はありませんでした。

ホクホクのとうもろこしの天ぷら（季節限定です）

お店の看板が目印です！

Q５.今後の展望について、どうお考えですか？

おかげさまで多くの方にご来店いただいており、想像以上の好スタートを切ることができました。「こんなお店がほしかった」といった嬉しいお声をいただくこともあり、蕎麦屋飲みを楽しみに来店されるお客さまも多く、豊橋で開業して本当によかったと感じています。今後は、蕎麦のラインナップをさらに充実させていきたいと考えています。さまざまな食材を活かした「変わり蕎麦」の提供にも取り組んでいきたいですね。「江戸そばといえば一峯」と言っていただけるようなお店を目指し、夫婦二人三脚で、年を重ねてもこの店を守り続けていきたいと思います。

江戸そば一峯

住所：愛知県豊橋市駅前大通1丁目34-1　MKG駅前ビルB1F

定休日：月曜日

営業時間：11時30分～14時30分／17時30分～21時30分

蕎麦好きの方は全国にいらっしゃると中村さんは語ります。豊橋のまちなかに誕生した「江戸そば一峯」は、味わい深い蕎麦でお客さまを温かく迎え入れてくれます。地元の方はもちろん、市外や県外の方も、ぜひ足を運んでみてください。